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砕石とは人が砕いて作った石のこと!砂利との違いについても解説

2023年11月14日

砕石は、私たちの生活や建設現場でよく見かける素材であり、道路や建物の基礎、駐車場などさまざまな場所で使用されています。
しかし、砕石とは一体何なのか、具体的に説明できる人は少ないのではないでしょうか。

この記事では、砕石について詳しく解説し、その特性や種類、使い方について探究してみましょう。
砕石には略語で表される「RC」「RM」「RB」などの種類も存在し、それぞれの特徴があります。最後までお付き合いいただき、砕石についての理解を深めていきましょう。

砕石とは人が砕いて作った石のこと!砂利との違いについても解説

砕石とは

まずは、砕石とは何かについて解説します。
小見出し: 砕石は人が砕いた石のこと

砕石とは、その名の通り、自然界で採掘された石を人工的に砕いて作られる建設材料です。
これは、大きな岩や石を機械的な力で砕いて、特定のサイズに加工したものです。
砕石は、その多くが骨材として使用され、建設プロジェクトにおいて不可欠な素材の一つです。

砕石は、地盤の安定性やコンクリートの製造、道路の舗装など、さまざまな用途に利用されています。

砂利との違いは?

砕石と砂利は、いくつかの点で類似していますが、いくつかの重要な違いも存在します。
主な違いを以下に示します。

原材料

砕石は天然の岩や石を加工して作られます。
一方、砂利は天然の砂を採掘したものです。
砂利は粒子が比較的均一で、砂の粒子が主成分です。

粒度

砕石はさまざまなサイズの破片を含んでおり、一般的には0から40mmまでの範囲の粒度を持つことがあります。
一方、砂利は比較的均一な粒度を持ち、粒子のサイズが均等です。

用途

砕石は主に道路の路盤材や建物の基礎材料として使用されます。
一方、砂利はコンクリートの成分や、散水材として使用されることがあります。

砕石に厳密な規格はある?

結論から言うと、工事などでつかわれている砕石には厳密な規格は存在します。

粒度調整砕石

砕石にはさまざまな粒度があり、それぞれの用途に合わせて選択することが重要です。
一般的な規格として、特に道路工事や建設現場で使用されることが多い「0-40」が挙げられます。

この表記は、砕石の粒度を示しており、「0-40」であれば、「細かい砂のようなものから40mmほどのサイズの砕石まで含まれている」という意味です。
このように不揃いなサイズが含まれているため、締固めしやすく、さまざまな用途に適しています。

さらに、砕石は粒度に応じていくつかの種類に分けることができます。
その中で重要なものに「粒度調整砕石」があります。
粒度調整砕石は、砕石の粒度をある程度揃えたものであり、特定の工程に適した材料を提供します。
この粒度調整砕石は、締固め作業において重要な役割を果たします。

単粒度砕石

さらに、砕石の粒度をより均一にするために「単粒度砕石」も存在します。
この種類の砕石は、粒子のサイズが一様であり、特定の粒度範囲内の砕石を指します。
単粒度砕石は、コンクリートの製造などで特に要求される場合に使用され、均一な質量を提供します。

砕石の種類

砕石には種類がありますが、通常名前と略語がついています。
ホームセンターなどで、砕石に「RC」などの英文字が付いているのを見た方もいるのではないでしょうか。

ここで詳しく解説します。

再生砕石 (RC)

再生砕石、略して「RC」とも呼ばれます。
RCは、廃材やリサイクル素材から再生される砕石の一種です。
この種類の砕石は、環境への配慮と持続可能な資源利用の観点から重要な役割を果たします。

再生砕石は再生素材を用いて生産され、自然資源の消費を抑える効果があります。
品質にはばらつきがあることがありますが、適切に選別された再生砕石は高品質な建設材料として使用されます。

粒度調整砕石 (RM)

粒度調整砕石は、砕石の粒度を調整したもので、略して「RM」とも表記されます。
この種類の砕石は、土木工事や道路舗装などで広く使用されており、砕石の粒度が一様であるため、施工品質の向上に貢献します。

粒度調整砕石は、特定の工程に適した材料を提供するため、建設プロジェクトにおいて重要な役割を果たします。

再生粒度調整砕石 (RB)

再生粒度調整砕石、略して「RB」とも呼ばれます。
RBは、再生素材を使用して粒度調整された砕石の一種です。
再生素材は廃材やリサイクル素材から得られ、持続可能な建設に貢献します。
再生粒度調整砕石は、環境への配慮と高品質な建設材料の提供を両立させる素材として重要性を増しています。

施工品質の向上と同時に、再生資源の活用に貢献するRBは、持続可能な建設プロジェクトに適した選択肢の一つです。

身近な石にも決まりが沢山ある

砕石の種類や規格についての理解は、建設プロジェクトやDIY作業において重要です。
砕石は私たちの生活に身近な建材であり、その特性や用途に合わせて選択することで、安全で効果的な建設が実現されます。

さまざまな種類の砕石が提供されているため、プロジェクトの要件や環境に適した砕石を選ぶことが成功の鍵です。

また、環境への配慮と持続可能性を考える観点から、再生砕石や再生粒度調整砕石の利用も積極的に検討するべきでしょう。

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