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バケットがガタついたらブッシュやピンの交換が必要?解決策を紹介

2022年12月26日

「バケットのガタつきが気になるけど、どうしたらよいかわからない」
とお悩みの方に向けて、バケットがガタつく原因と解決策について解説します。
ガタついたまま使用するのは思わぬ重大事故につながる可能性もあり、非常に危険です。

さらに、バケットのガタ調整を自分でやるのがよいか、業者に依頼するのがよいのか、についても説明します。
バケットのガタつきが気になる方は、ぜひ本記事の内容を参考にしてくださいね。

バケットがガタついたらブッシュやピンの交換が必要?解決策を紹介

バケットがガタつく原因を2つ紹介

ユンボなどに装着するアタッチメントであるバケットがガタガタいうようになってきたら、早めの対策が必要です。
放置していると、作業中にバケットが外れてしまい、思わぬ大事故に発展する恐れがあります。

ここでは、バケットがガタつく原因を2つ紹介します。

原因1. ピンが摩耗している

まず考えられるのは、バケットとアームの接続部にあるピンが摩耗している可能性です。
ピンが摩耗してしまうと、ブッシュとの間に隙間ができてしまいます。
隙間ができると、しっかりピンを挿入していてもガタつきは解消されません。

原因2. ブッシュが摩耗している

次に考えられるのは、ブッシュが摩耗している可能性です。
ブッシュとは、ピンが差し込まれている部分の部品で、ちょうどネジ受けのような役割を果たします。

ネジ受けと同じように摩耗してしまうとピンを締め付けられなくなり、しっかりピンを挿入しても隙間ができてしまい、ガタつきが起こるのです。

ブッシュは取り外して交換できます。

バケットを外しブッシュやピンを交換する方法を解説

前述のようにバケットのガタつきを直すには、ブッシュやピンを交換する必要があります。
とはいえ、いきなり自分でブッシュやピンを外すのはとても難しいものです。

ここでは、自分でバケットを外してブッシュやピンを交換する方法について解説します。
実際に自分でできそうか、業者に依頼した方がよさそうか判断するためにも、ひと通りの手順をみてみましょう。

ブッシュやピンを交換するのに必要な道具は以下の通りです。

● 新しいピン
● 新しいブッシュ
● ハンマー
● ピン抜き工具などピンやブッシュを抜くための工具
● グリス
● 汚れを拭き取る乾いた布

手順1.ピン・バケットを外す

まずは、バケットを留めているピンを外します。
ピンを外したら、ゆっくりと慎重にバケットを外していきましょう。

バケットはかなり重いですので落としたり、倒したりしないように気をつけて移動させるのが大切です。
移動する際に腰をいためないよう、屈んだ姿勢で持つのはやめましょう。

腰を落として、少しずつずらすようにして動かすと安全です。

手順2.ブッシュを外す

次に、ブッシュを外すために、まずはブッシュの外側に装着されているダストシールを外します。
ダストシールは、ゴミが入らないようにするための部品でブッシュに蓋をするような形で装着されているカバーです。

ダストを外したら、ブッシュを外していきます。
ダストシールやブッシュを外すためには、工具が必要です。

なかなか外れない場合は、ハンマーを使って叩きます。
ガス溶接用の切断機で炙ってから叩くとより外れやすくなります。
ハンマーで叩くと、金属片が飛び散り、眼に入る可能性がありますので、必ず眼を保護するゴーグルをつけましょう。

手順3.掃除する

ブッシュまで外せたら、外した場所をウエスなどの布できれいに拭き取り、掃除します。
水はつけずに布で拭き取れば大丈夫です。

水を使うと錆の原因になります。
絶対に水拭きや水洗いはしないでください。

手順4.新しいものを装着する

きれいに拭き取れたら、新しいブッシュ、ピンを準備します。
新しい部品にはたっぷりとグリスを塗ります。
グリスが不足していると摩耗がひどくなる原因となりますので、たっぷり塗るのがポイントです。

準備ができたら、新しい部品を順番に入れましょう。
ブッシュ→ダストシール→バケット→ピンの順番で新しい部品を装着していきます。
入れ終わったら、ガタつきがないか確認しましょう。

バケットのガタ調整は簡単?難しい?

バケットのガタ調整をするためのブッシュ、ピンの交換方法について解説しました。
ただ、実際に部品を外すためには大きなハンマーなどの工具が必要です。

工具だけでなく、眼を保護するゴーグルは必須です。
さらになかなかピンなどが抜けないときにピンなどを熱するガス溶接用の切断機も必要となります。

大きなハンマーを使って作業するのに抵抗がなく、むしろやりたい方は自分でやってみてもよいでしょう。

ただし、失敗するとうまくバケットが装着できなくなるなどの事例もあります。
自分で交換する場合も、職場の先輩などブッシュやピンを自分で交換した経験のある方にみてもらいながら作業した方が安心です。

また、確実に安全にきれいに仕上げたい方は、費用はかかりますが業者に依頼するのがよいでしょう。

まとめ

本記事ではバケットがガタつく原因と解決策について解説しました。
バケットがガタついたまま使用するのは思わぬ重大事故につながる可能性もあり、非常に危険です。

熟練者のもとで必要な道具を揃えて行う環境がある場合には、自分でブッシュとピンの交換を試してもよいでしょう。
費用が軽減されます。

ただし、慣れない方がバケットのガタ調整を自分でやるのはなかなか大変です。
心配な方は、業者に相談するのが無難でしょう。
バケットのガタつきが気になる方のお役に立てれば幸いです。

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