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クラッシャーランはどんな砕石?素材によって特徴が違う?種類や用途についても解説!

2023年11月07日

クラッシャーランという砕石をご存じでしょうか。

土木工事などの現場で使用される砕石の一種で、道路の路盤材などに使用されます。

本記事では、クラッシャーランがどのようなものか、他の砕石と何が違うのか、素材による違いや種類、用途などについて解説します。

クラッシャーランはどんな砕石?素材によって特徴が違う?種類や用途についても解説!

クラッシャーランとは

クラッシャーラン、またはクラッシャランとは、岩石や玉石を砕石機(クラッシャ)とよばれる機械で破砕して作られる砕石のことです。

ふるい分けをしていないものは安価で入手可能です。

砕石の粒がバラバラであるため、圧力をかけ崩れにくくする締め固めがしやすいという特徴があります。

砕石との違い

大きな岩石を砕石機で砕いた石のことをまとめて砕石といいます。

砕石のうち、砕いたままの状態の砕石をクラッシャーランといいます。

粒の大きさを調整していないため、大小さまざまな粒が混ざっています。

一方、同じ砕石でも粒調砕石とよばれるものもあり、粒の大きさが一定に揃えられています。

粒調砕石は締め固めた際にしっかり固まるという特徴を持ちます。

道路工事の現場では、下層路盤にクラッシャーランを、上層路盤に粒調砕石を良く用います。

素材による違い

クラッシャーランには、新品であるバージン材を使ったクラッシャーランと廃コンクリートなどをリサイクルした再生材があります。

それぞれの違いを見てみましょう。

バージン材

バージン材とは、新品だけを素材として作った製品をあらわす言葉です。

バージン材を用いるメリットは、異物が混入していないため使いやすいことです。

どの材料を使って作られたものか明確なのも特徴です。

再生材

近年、割合が増加しているのが再生クラッシャーランです。

再生材の原料は、建設工事や解体工事の現場で発生した廃材です。

かつては埋め立て処分されることが多かった廃材ですが、最近はリサイクル処理が推奨されています。

再生材のメリットはコストが安いことと、環境負荷が低いことです。

バージン材よりも入手しやすく、低コストで使用できるため、駐車場の整備などでも使用されています。

リサイクル素材であるため、新たに資材を採掘する必要がなく、環境に与える影響が小さいこともメリットです。

クラッシャーランの種類

クラッシャーランと一口に言っても、いくつかの種類があります。

それぞれの特徴を見てみましょう。

RC-40

RC-40のRはリサイクルを意味し、C-40は、砕石の粒の大きさが0〜40mmであることを示しています。

つまり、RC-40とは、リサイクルされた40mm以下の砕石ということになります。

見た目はバージン材のC-40に劣りますが、RC-40の方が安価です。

RM-40

RM-40のMは、再生材以外に新材が含まれていることを意味します。

したがって、RM-40は、リサイクル材に新材が含まれた40mm以下の砕石であるといえます。

新材を入れる目的は、粒度を調整するためです。

そのため、RM-40は再生粒度調整砕石とよばれ、上層路盤材として使用されています。

RB-40

RB-40もリサイクル材ですが、コンクリートガラ(コンガラ)やレンガ、タイルといった廃材を素材としています。

主な用途は駐車場の路盤材や仮設道路の素材です。

割栗石

割栗石とは、岩石を砕いたものですが、100〜200mmと砕石よりもかなり大きなサイズのものをさします。

割栗石の原石は、安山岩、花崗岩、凝灰岩、砂岩、石灰岩などです。

他と比べて最も高価な素材です。

クラッシャーランの用途

主な用途として以下の3つがあります。

・道路の路盤材
・駐車場の路盤材
・雑草対策

最も使用量が多いのは道路の路盤材で、整地した後にクラッシャーランを敷きつめて路盤を固めます。

敷きつめたあとは転圧機などで締固めをします。

締固めをしやすいという特長を生かし、駐車場の路盤材としても利用されます。

土のままの駐車場と比べ、雑草が生えにくく、車のタイヤがぬかるみにはまるのを防ぎます。

ただし、アスファルトと異なり、水たまりができてしまう点に注意が必要です。

駐車場の利便性をさらに高めるのであれば、アスファルトの使用を検討したほうがよいでしょう。

アスファルトよりも安価であるため、使用しやすいのもメリットです。

雑草対策としても活用されています。

クラッシャーランを敷くと必ず雑草を抑えられるというわけではありませんが、土の状態よりも雑草の生育を抑制できます。

特に、コンクリートを素材とする再生クラッシャーランはアルカリ性であるため、雑草が生えにくくなるでしょう。

まとめ

今回はクラッシャーランについてまとめました。

砕石の中でも粒がそろっていないクラッシャーランは、粒度を調整した砕石よりも安価に入手できます。

主に道路工事などで使用されますが、駐車場の路盤材や雑草対策にも使用できるため、ホームセンターで購入可能です。

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