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建築現場の管理はどんな仕事?仕事内容ややりがい、苦労する点は何?

2023年04月26日

建築現場の管理者は、現場における工事の進捗状況や品質、安全管理などを行う仕事です。
その仕事内容にはやりがいがある一方で、長時間労働やトラブル対応、多岐にわたるスキルの要求など、苦労する点も多く存在します。

本記事では、建築現場管理者の仕事内容ややりがい、苦労する点について詳しく解説します。

建築現場の管理はどんな仕事?仕事内容ややりがい、苦労する点は何?

建築現場管理はどんな仕事?

現場管理とは、建設や土木などの作業現場において、安全管理や品質管理など現場レベルでの業務管理をすることです。
一方、似た言葉である施工管理は工事現場で働く人員の監督や仕事の管理を行うことがメインです。

大企業では施工管理と現場監督で仕事を分担することが多いですが、中小企業では両者を兼任していることも少なくありません。
どちらの仕事も非常に重要で、管理がうまくいくかどうかで、利益が変化します。

建築現場管理の仕事内容

建築現場管理の仕事範囲はとても大きく、管理者には高い能力が要求されます。
管理者にとって重要とされる業務は5つあります。
それぞれの仕事内容についてみてみましょう。

スケジュールの管理

現場管理の重要な仕事の一つにスケジュール管理(工程管理)があります。
決められた工期で工事を終了することで、顧客から信頼を得られます。
納期が遅れると顧客との関係が悪化し、今後の関係に悪影響が出てしまいます。
そうならないためにも、納期を守るスケジュール管理はとても重要なのです。

資材・人員・物資の管理

工事では大量の物資を扱います。
扱うのは物資だけではありません。
工事に参加する人の管理(人的資源の管理)も大切です。
資材調達のタイミングや人員の適正な配置、トラブルへの対処なども、建築現場管理の重要な業務です。

予算・原価の管理

いくら工事を受注できたとしても、利益を出せなければ会社を存続させることはできません。
しかし、現実に工事が始まると想定外の事態が頻発します。
現場管理者は不測の事態に対応しつつ、予算の範囲内でトラブルを収束させなければなりません。

品質の管理

出来上がった商品の品質管理も大事な仕事です。

契約時に顧客が求めた基準を満たしているのか、設計図や仕様書に書かれている品質を維持しているのか、施工記録をしっかりとっているかなどが品質管理のポイントとなります。

法令違反や強度不足はクレームの原因となり、最悪の場合、会社は訴訟を起こされるかもしれません。そうならないよう、現場管理者は徹底した品質管理を要求されます。

安全の管理

たとえ、納期以内に要求された基準を満たす建物を建設できたとしても、事故が発生すれば、現場管理者も会社も全く評価されません。
むしろ、事故を起こした会社だとして、世の中から厳しい視線を向けられてしまいます。

安全管理は人の命を預かる大切な業務です。
工事の作業員に安全操業を呼びかけ、工事中の事故発生を防ぐことは、現場を管理する人にとって大事な仕事といえます。

必要なスキル

ここまで、建築現場管理の仕事についてまとめてきました。
業務の内容が幅広く、一筋縄ではいかないことがわかりました。
ここからは、管理者に必要なスキルについてまとめます。

1つ目は対人スキルです。
いろいろな部署と交渉するためのコミュニケーション能力や交渉力など人と接するためのスキルが必要です。

2つ目は計画力です。
スケジュール管理や予算管理で必要なスキルだといえます。

そして、3つ目はリーダーシップです。
工事に携わる多くの作業員や関係者を統率し、モチベーションを管理するために必要な力です。
それがあれば、いざというときの危機管理やトラブルへの対応などにも役立ちます。

現場管理のやりがいや苦労

建築現場の監督はとてもやりがいがありますが、反面、苦労することもあるといいます。
それぞれについてまとめました。

やりがい

やりがいは3つあります。

1つ目は、自分が関わった建物が完成したときの達成感です。
建物が完成するまでのプロセスの全てに関わるため、完成時に大きな達成感を味わえます。
自分の手掛けた建物が完成し、人々が生活や仕事に使う場所となったときは、感慨ひとしおといえるでしょう。

2つ目は、さまざまなスキルを身につけられることです。
建築現場のさまざまな業務を担当するため、多岐にわたるスキルを身につけられます。
その結果、自己成長を実感することができます。

3つ目は、社会に貢献できることです。
建築現場管理者は、建物の安全や品質を確保するための業務を担当します。
これにより、人々が安心して利用できる建物を作り出すことができます。

また、自分が関わった建物が社会に貢献することも大きなやりがいのひとつです。

苦労

苦労する点は2つです。

建築現場管理は、長時間労働になりやすい仕事です。
その理由は、スケジュール管理が厳しいことや扱う業務が多いことです。
納期が厳しいようであれば、休日出勤や残業も珍しくありません。

もう一つは人間関係が大変だということです。
現場にいる作業員など、多くの人とコミュニケーションをとらなくてはならず、トラブルが発生すると、その対処のためにたくさんの人と交渉しなければなりません。

このように、多忙さと人間関係の大変さは、建築現場管理の苦労する点だといえます。

まとめ

今回は、建築現場管理の仕事内容、やりがい、苦労などについてまとめました。
多くの人を束ねつつ、予算の範囲内で仕事をするのはとても大変なことです。

しかし、仕事のやりがいやスキルアップという点では得るものが大きい仕事といえます。
自分自身を成長させてみたい人であれば、チャレンジしてみてもよい職業ではないでしょうか。

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