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土木工事に役立つ資格5選!資格を取得するメリットを解説
2023年02月21日
土木工事はインフラ整備に欠かせない工事です。
道路の舗装やトンネルの整備、鉄道、空港や港など幅広く工事を行います。
専門知識が必要であり、資格が必要な仕事も珍しくありません。
今回は土木工事にまつわる資格を5つ紹介します。資格を取得するメリットを解説しますので、ぜひご覧ください。
土木工事の仕事内容とは
土木工事は交通には欠かせない道路や鉄道など工事や、橋やトンネル・道路舗装の工事を請け負います。
工事現場では大型運搬車や、クレーンでの作業も発生します。
土木工事にはさまざまな種類がありますが、代表的な工事は以下の通りです。
土木工事の種類 | 工事内容 |
道路工事 | 新しい道路の新設工事や古い道路のメンテナンス |
トンネル工事 | 交通路やライフラインの設置を目的 |
ダム建設工事 | 川の水をためる利水や、土砂を受け止める砂防を目的 |
橋梁工事 | 橋を作る工事 |
河川工事 | 掘削や堤防の設置を行い、川の氾濫を防ぐのが目的 |
土木工事は、生活に密着している重要な工事といえるでしょう。
資格を取得すると会社側にもメリットがある
生活にも密接に関わる土木工事は、国家資格をはじめさまざまな資格があります。
土木系の資格を取得するのには、資格取得者のみならず会社側にも以下のような点がメリットです。
● 資格の内容によって会社側は入札参加がしやすくなり仕事の受注が増える
● 資格取得者個人は資格手当の付与や、転職やキャリアアップを図れる
ここでは、会社側にも資格取得者にもメリットのある土木系の資格を紹介します。
土木工事に役に立つ資格5選
土木工事の仕事をするうえで役立つ資格は、以下の5つです。
● 土木施工管理技士(1級・2級)
● 測量士
● 技術士
● 舗装工事監理技術者
● 建設機械施工管理技術検定
国家資格と民間資格がありますが、どちらの資格も土木工事に役立つ資格です。
一つずつ見ていきましょう。
1.土木施工管理技士(1級・2級)
国土交通大臣指定機関が実施する国家資格です。
1級の資格を取得すると、土木工事のほぼ全般の分野で主任技術者・監理技術者として現場に配置されます。
受験資格 | 適用 | |
1級土木施工管理技士 | 実務経験3年から15年
指導監督経験1年以上の経験 |
監理技術者 |
2級土木施工管理技士 | 実務経験1年から8年以上 | 主任技術者 |
監理技術者は、工事の請負金額が4,500万円以上(建築一式工事だと7,000万円以上)になる場合に必ず配置しなければならない技術者を指します。
主任技術者は、工事の請負金額にかかわらず、工事現場に配置義務のある管理・監督者です。
土木工事の現場には必ず必要であり、資格取得者が会社に1人いなくてはなりません。
2.測量士
国土地理院が実施する国家試験を突破した方に与えられる資格です。
測量計画の作成・実施における、最高責任者に就任できます。
試験は「測量法」と「測量法施行令」にもとづいて行われる、難易度の高いものです。
道路工事を計画するときには土地の位置・長さ・面積・高低差などの、正確なデータを測量せねばなりません。
この役割を担うのが、測量士の仕事です。
測量業者は営業所に、1人以上有資格者の設置が義務付けられています。
なお、測量士を補佐する資格としては、測量士補の資格もあります。
3.技術士
技術士は、文部科学省が認定している資格制度です。
科学技術に対する知識や応用力を兼ね備え、実務経験が豊富な技術者を育成するために開始された資格制度です。
技術士は21の部門に分かれます。
土木工事に関連するのは、建設部門の技術士です。
土木工事では主に監理業務を担当します。
技術士の資格を取得すると、建設コンサルタントに登録可能です。
技術士の資格取得者が社内に勤務している会社は、取得者1人に対し評価点が5点がプラスされるメリットもあります。
公共工事の入札時に有利となるため必要とされやすくなるため、キャリアアップや転職にも有利な資格です。
4.舗装工事管理技術者
舗装工事に対応できる技術者の育成のための資格です。
国家資格ではありませんが、舗装工事を入札するときには有資格者がいるかを求められるケースもあります。
資格の受験条件は、以下の通りです。
受験資格 | |
1級舗装工事管理技術者 | 実務経験が3年~15年ある |
2級舗装工事管理技術者 | 実務経験が1年~8年ある |
舗装工事を行う方は、取得しておくとよいでしょう。
5.建設機械施工管理技術検定
土木工事や舗装工事を行う業者・技術者ならぜひ取得したい、国土交通大臣指定機関が実施する資格です。
受験内容 | 受験資格 |
第一次検定 | 施工技術の中で、基礎知識や能力があるのかを判定 |
第二次検定 | 技術管理や指導監督できる知識や能力があるのかを判定 |
建設機械施工管理技士を受験するのに認められる実務経験は以下の通りです。
● 工事の請負側で、施工管理や指導・監督をした経験
● 工事の発注側で、技術者として施工監督をした経験
● 建設機械の運転や運転助手の経験
国家資格なので、資格を取得すればキャリアアップにもつながるでしょう。
まとめ
土木工事はインフラ整備に欠かせない工事です。
しかし、この仕事は常に人材不足の状態が続いています。
取得する資格によっては、土木工事に欠かせない技術者や管理者として仕事に従事可能です。
実務経験が必要な資格も多いので、土木工事の仕事をしながら資格取得を目指しましょう。