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重機アタッチメントの種類は?使用する際の注意点も解説!

2022年12月18日

本記事を読んでいる方の中には、重機アタッチメントをどのようにすればよいのかが分かっていない方も多いでしょう。
そこで今回は、重機アタッチメントの種類や使用する際の注意点を解説します。

それぞれの現場に応じた重機アタッチメントを使用するためにも、本記事で解説する種類や注意点を参考にしましょう。

重機アタッチメントの種類は?使用する際の注意点も解説!

そもそも重機アタッチメントとは?

重機アタッチメントとは、装着すると新しい使い方ができるようになったり、機能をより高めたりするのを目的につける建設器具です。
通常の重機はアタッチメントの先にバケットがついているため、砂や泥を運べますが、地面を掘ったり木を切ったりするのは苦手な傾向があります。

そんな通常の重機の不得意分野を得意に変えてしまうのが、重機アタッチメントなのです。
ただ、重機アタッチメントにはさまざまな種類が存在しており、ものを運んだり切断したりするもの以外に、粉砕や分別する機能を持ち合わせたアタッチメントも存在します。

重機アタッチメントの種類

ここでは、重機アタッチメントの種類を解説します。
ここで解説した重機アタッチメントの種類を把握し、それぞれの現場に応じたアタッチメントを使用できるように心がけましょう。

カッター|切断

カッターは、物体を挟んだうえに刃の部分で鉄の柱の切断もできるアタッチメントです。
カッターアタッチメントを使用すると、鉄筋コンクリートの粉砕や鉄骨の裁断ができます。
ちなみにカッターは、鉄筋造りやPC造りの解体に用いられる場合が多いです。

PC造りは、工場であらかじめ製造されている鉄筋コンクリートを使用した建物構造を言います。
カッターアタッチメントを使用すれば、どんな頑丈な建物であっても切断できるので解体時に頑丈な建物を切断したい場合は、ぜひ利用してください。

ハンマー|粉砕

ハンマーは巨大な筒状の金属で作られており、鉄筋や岩石の粉砕もできるアタッチメントです。
ハンマーアタッチメントを使用すれば、掘削・はつり作業が実施できます。
掘削とはつり作業は、具体的に以下の作業です。

● 掘削:現地盤から施工面まで土砂を掘り下げて穴をあける作業
● はつり作業:コンクリート製品を破壊する作業

上記のように解体時に固いものを粉砕したいときは、ハンマーアタッチメントを利用しましょう。

グラップル|挟む

グラップルは、家屋の解体や建物の移動などに使用されるものを挟むタイプのアタッチメントです。
グラップルは、主に木造建造物の移動に使用されており、ほかにも建築資材を移動させたり、廃棄物の分別をしたりできます。

ちなみにグラップルは「はさみ」や「フォーク」などとも呼ばれているため、あらかじめ把握しておきましょう。

大割・小割圧縮機|粉々に粉砕

大割機は別名「クラッシャー」と呼ばれており、コンクリートの柱の粉砕に使用できるためビルの解体作業時に役立ちます。
一方で、小割機は別名「パクラー」と呼ばれていて、大きく粉砕されたコンクリートをさらに細かく粉砕したいときに役立つアタッチメントです。

つまり、大割・小割圧縮機を使用する際は大割でコンクリートを粉砕したあと、小割で細かく粉砕するように使い分けましょう。
ちなみに磁石つきの小割機も存在するのですが、粉砕物と金属の仕分けができるので、利用しやすいです。

ふるいバスケット|残土とコンクリートの分別

ふるいバスケットは、別名「スケルトンバスケット」とも呼ばれており、普通のバスケットに網目が作られているため、土とコンクリートをふるいにかけて分別できるアタッチメントです。

土砂の中からがれきや金属などをすくいだしたいときに、ふるいバスケットは役立ちます。
解体作業時に残土とコンクリートや金属などを分別したいときは、ぜひふるいバスケットアタッチメントを利用しましょう。

重機アタッチメントを使用する際の2つの注意点

ここでは、重機アタッチメントを使用する際の注意点を2つ解説します。ここで解説する注意点を把握したうえで、重機アタッチメントを使用しましょう。

必須免許は異なる

解体重機を個人で使用する場合は、特別な免許を取得する必要はありません。
ただ、事業として解体重機を使用するのであれば、それぞれの使用者に適した免許が必要になるのであらかじめ把握しましょう。

具体的には、装着するアタッチメントごとに各種「車両系建設運転技能講習」を終了しなければいけません。
ですので、装着したいアタッチメントがあれば先にそれぞれの講習を終了する点を把握しておきましょう。

サイズに合わせる

アタッチメントを購入するにしてもレンタルするにしても、重機によって装着できるサイズが定められているため、本体に適したサイズを選びましょう。
もちろんカッターアタッチメントやハンマーアタッチメントなど種類によって操作方法は、異なっています。

そのため、新しいアタッチメントを装着したら解体作業に入る前に、一度テスト練習をして操作方法を理解してから解体作業に入ってください。

まとめ

重機アタッチメントを取りつけると鉄筋や岩石を粉砕したり、建物を挟んで移動させたりとさまざまな解体工事が実施できます。
また、解体事業者が重機を使用する場合は、それぞれの使用者に適した免許をあらかじめ取得する必要があるので気をつけましょう。

重機アタッチメントが具体的にどのようなものなのかを把握していない方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

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