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土木施工管理技師はどんな資格?1級と2級は何が違う?仕事のやりがいは?徹底解説!

2023年07月28日

土木工事の施工管理をする資格を土木施工管理技士といいます。
国家資格の一つで、工事現場に必ず配置しなければならない役職者です。
工事現場全般の管理を行います。

本記事では土木施工管理技士の内容や業務内容、1級と2級の違い、この資格を取るメリットなどについて徹底解説します。

土木施工管理技師はどんな資格?1級と2級は何が違う?仕事のやりがいは?徹底解説!

土木施工管理技士はどんな資格?

土木施工管理技士は、土木工事現場の管理をするための国家資格の1つで、公共工事を行ううえで絶対に必要とされる資格です。
工事の計画を立案したり、作業現場で働く人たちの安全を守ったり、工事の進め方を管理したりします。
道路や橋、トンネル、河川など、土木工事全般で管理業務を担当します。

業務内容

仕事は「安全管理」「工程管理」「品質管理」の3分野に分けられます。
現場の状況や図面を確認し、工事の計画を立案する作業や、作業の進捗状況・品質を管理し、工事が予定通りに進むように調整します。

作業場の安全や作業員の健康状態の管理も重要な業務です。
現場の問題点を洗い出し改善策を考えます。

1級と2級の違い

土木施工管理技士の資格には、1級と2級があります。
1級は「監理技術者」で、土木工事全般の施工管理や安全管理を担当します。
2級は「主任技術者」で、専門分野ごとに土木、鋼構造物塗装、薬液注入の3つに分かれています。

建設業者は、工事現場に技術者を配置しなければなりません。
すべての現場には「主任技術者」が配置されますが、工事の規模や金額が大きい場合には「監理技術者」も配置されます。

つまり、1級はより金額が大きく大規模な現場を管理することができるのです。
ただし、1級は難しい資格なので、取得するためにはしっかりと準備をする必要があります。

土木施工管理技士の資格を取るメリット

土木施工管理技士が工事現場で重要な資格であることがわかりました。
現場で働く人がこの資格を手に入れるメリットは何でしょうか。
4つのメリットについて解説します。

現場での需要が高い資格

建設業者は法令により1級または2級の土木施工管理技士を置くことを義務付けられています。
この資格を持った人がいなければ、公共工事を請け負うことができず、事業に大きな影響を与えてしまいます。
いいかえれば、どの工事現場でも必要とされる需要が高い役職であり、保有していると就職しやすくなります。

監理技術者・主任技術者として名乗れる

1級を持っていると監理技術者、2級を持っていると主任技術者を名乗ることができます。
監理技術者になると4,000万円以上の工事の監理が可能となります。

社内での待遇が良くなりやすい

土木施工管理技士は建設会社にとって絶対必要な資格です。
会社としても、その資格を持っている人を大事にするため社内の待遇がよくなりやすいというメリットもあります。

資格手当をつけてくれる可能性が高く、経済的にも見返りが多い資格だといえます。
当然、2級よりも1級の方が資格手当が高くなりますので、すでに2級を保有している人は1級を目指して勉強したほうがよいでしょう。

転職しやすくなる

この資格は一般的な工事だけではなく、さまざまな工事で必要とされます。
河川工事・道路工事・橋梁工事・トンネル工事・上下水道工事・ダム工事・災害復旧工事など幅広い工事で必要とされる資格です。

そのため、この資格をもっている人はどの建設会社でも必要とされる人材であり、転職しやすいといえます。

仕事のやりがい

仕事を選ぶ上で大事なことの一つに「やりがい」があります。
土木施工管理技士の仕事のやりがいは、自分の仕事がカタチになることです。
完成した時の達成感は何物にも代えがたいものがあります。

また、公共事業に関わることも多いため、社会に貢献できるのもやりがいの元となるでしょう。
自分の仕事が目に見えて、社会と密接にかかわっていることがわかるため、高い満足感を得やすい仕事だといえます。

土木施工管理技士の年収

1級土木施工管理技士の年収はおよそ560万円前後です。月収に直すと40〜50万円前後となります。
2級の場合は540万円前後です。
この数字はあくまでも平均ですので、実務経験や関連資格の有無によって個々人の給与は大きく異なります。

まとめ

今回は土木施工管理技士について解説しました。
工事現場に絶対必要な資格であり、この資格を持っている人がいないと工事を請け負えず、会社経営に大きな影響を与える存在です。

就職・転職がしやすくなるだけではなく、資格手当をつけてもらえるなど社内での待遇がよくなりやすいのも資格取得の大きなメリットです。

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